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『ミリオンズ』

2006.02.19 Sunday 16:39
 
『ミリオンズ』。
原作は新潮社からでています。いままで知らなかった。
いえ、本はカバーデザインまで記憶にありますが、なんとなく、求竜堂かと思っていました。アレックス・シアラーみたいな・・・。

だって、子どもが主役で、けなげで、売り文句が感動系となると、良くも悪くもアレックス・シアラーをイメージしてしまいまして。

はたして映画は、必ずしもそうではなく、私はうれしかったですね。
お涙頂戴系にならずにまとめたのが、ダニー・ボイルの手腕だと思います。

小説の著者は、映画の脚本家でもあるフランク・コットレル・ボイス。『ウエルカム トゥ サラエボ』『ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ』などの有名脚本家・・・今回は、ずいぶんカラーの違う脚本ですね。

今回、小説を読んでないんですが、脚本家の書いた小説ということなので、比較したりする必要もないのでは。

そんでもって監督が、必ず「あの『トレインスポッティング』の」とつく、ダニー・ボイル

穢れない心の少年と、ヤク中の青年の差はありますが、『トレインスポッティング』に似た空気を感じました。

『ミリオンズ』、やさしさ、暖かさ、奇跡、希望、神、無垢の少年・・・といったキーワードで語られますが、お金に対する人々の欲望がはっきり描かれています。

聖人マニアの弟・ダミアン(ダミアンって・・・オーメンかい・・・)以外はみんな、程度の差はあれ、大金にまったく欲がないわけではないんです。ダミアンの行為も、よいものばかり引き寄せたわけではないし。
だいたい、この兄弟は、「ママは死んだ」といっては、人々から物をもらっているようなしたたか者でもあるのです。

トレスポだって、すがすがしくて希望にあふれたハッピーエンディングです。『ミリオンズ』鑑賞後の、このスッキリとした気分は、トレスポと同じです。

あと、一見ナチュラルに、青空や花畑を映しているようでいて、実は相当不自然な色と効果の映像。ちょっとティム・バートン風。

トレスポでは
ドラッグをやって、トイレに吸い込まれる
(いま、日本でこういうときっと『まるマ!』と言われるであろうな・・・)
幻覚の映像が有名ですが、『ミリオンズ』もその手の映像の宝庫でした。

だいたい、聖ナントカっていう聖人が、前置きなしに何人もうろうろでてきます。ダミアンがいちいち「聖○○!○年〜○年!」と聖人のプロフィールを叫ぶのが笑える。聖人マニア。

おかげで、キリスト教の知識がトンとないわたしも助かりました。

普通の映画のつもりで観に来た人の中には、多分、とまどってついていけない人もいるはず。決してそれが浮いているわけではないのですが、免疫のない人は驚くだろうなと思われます。

さらに、この映画を観た人がイギリス旅行でもしたら、ユーロじゃないことに驚くのではないでしょうか。

みなさん、イギリスはポンドを死守してるんですよー!
長年のイギリス児童文学愛読者には、うれしい限りです。

主演の兄弟は、確かにキュート。
最初は、二人ともなんてソバカスだ!と驚きますが、お兄ちゃんアンソニーは、すぐに気にならなくなり、弟ダミアンは、ソバカスも、唇がつやつやピンクなのも含めてもう、顔中舐めまわしたいようなかわいらしさです

個人的には、お兄ちゃんのキャラクターのほうが好きですね。金勘定にうるさくて、大人ぶって、せいいっぱい突っ張ってるの。
ほしいものリストの中に、iPodなんかに混ざってニンバス2000(ハリー・ポッターのほうきです)なんてものも入れてるあたりがかわいいですね。

無垢なものというのは、しばしばイライラさせられますからね、汚れた人間にはさ。

ふっ。 

あなたも、ハイジの言動にムカッときたことはありませんか?虫愛ずる姫ナウシカが嫌いではありませんか?

それはさておき、『ミリオンズ』はイギリス労働者階級映画なので、やはりサッカーネタが自然に混入。

ダミアンのクラスで、先生が「尊敬する人は?」と質問すると、男の子は「マンチェスターユナイテッドのギグス!」といったり、「シティの○○!(コールだったかなあ・・・)」と言ってブーイングをくらっていたり(ギャラガー兄弟に怒られるよ)。
リヴァプールもでたっけな?

このあと、テレビでたまたまルーニーをみて、ダミアン君は大きくなったらこんなふうになるのでは、と、ちょっと思いました・・・。

監督はリヴァプール、脚本家はマンチェスター出身だそうで。

天から降ってきたお金の元を作った銀行強盗団は、全員ニューカッスルユナイテッドのユニフォーム(ホームのほう。白と黒の縦じま。『リトル・ダンサー』でも出てきましたね)。
こりゃ面白いとおもったら、逃げるときにアーセナル対ニューカッスルの試合会場への人ごみにちゃんとまぎれていて、また笑いました。

日本ならぜひ、阪神のユニフォームを着て、阪神電鉄甲子園口から甲子園球場までの行列に紛れ込む、としてほしいものです。

そもそも、なぜ今頃『ミリオンズ』を観たのか?
これは、地方の宿命。
東京大阪名古屋・・・あたりで順次公開して、さらにそのあとで、わたしの住んでいるところに回ってきます。

それでも、わざわざ電車に乗って大都市に行かなくても、回ってくるようになっただけ、画期的!

家から車で十数分で、ミニシアター系映画がみれるなんてすばらしい!

おかげで、都会にでない生活になってしまってますが・・・。

あとは、客がもっと入るのを祈るのみ。
どうかつぶれませんように・・・。

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2007.12.18 Tuesday 16:39
 
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ミリオンズ
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2006/02/19 8:38 PM
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